日光東照宮美術館はまったりとした空間が広がっていました。
日光東照宮美術館ってどんな感じなのか?
東照宮美術館は、東照宮の旧社務所の杉戸、フスマなどの障壁画を中心に、掛け軸などの日本画100点を公開しています。
絵画ではあの有名な横山大観が手がけた朝陽之図があります。また中村岳陵や荒井寛方と堅山南風などの逸品が、さりげなく鑑賞することができます。
また、美術館自体が昭和初期の近代和風建築です。杉並木の古材を利用しています。当時としては珍しいメートル法で建設した味わいのある建物です。
横山大観って誰?そんな方に解説します。
栃木県のお隣の茨城県の生まれです。名は秀麿といいます。岡倉天心や 橋本雅邦について日本画を学びました。天心の日本美術院創立にも参加しました。天心は中学校の歴史の教科書にも出てくるのでわかりやすいですね。
また日本美術院を再興し中心作家として大活躍しました。明治・大正・昭和の三代にわたり第一線で日本画を革新し続けた人です。構図とか当時としては斬新です。時代がついて行くのが大変だった作家です。
中村岳陵って誰ですか?という方に解説します。
中村 岳陵(なかむら がくりょう)1890年3月10日生まれの1969年11月20日没です。79年間の人生でした。日本画家として大活躍しました。 静岡県下田市の生まれです。ペリー来航で有名な街ですね。本名は恒吉さんです。
川辺御楯(みたて)に教えを請い土佐派になりました。1912年には東京美術学校を卒業後しています。その後、院展同人となりましたが、のちに日展に移りました。大和絵の技法をベースにして,様々な新しい表現をしていました。1961年には四天王寺壁画を完成させて、その作品が毎日芸術大賞を受賞しています。また1962年には文化勲章もゲットしています。
荒井 寛方って誰という人のために解説します。
荒井 寛方(あらい かんぽう)1878年8月15日生まれの 1945年4月16 日没です。67年の人生です。近代の日本画家として栃木県では有名です。本名は寛十郎さんです。栃木県さくら市に生まれています。院展同人でもあります。
さくら市にミュージアム荒井寛方記念館 があります。
堅山南風って誰という方のために解説します。
堅山 南風(かたやま なんぷう)は、熊本県熊本市に1887年9月12日に生まれました。 くまもんの街です。1980年12 月30日没です。93歳の長寿です。職業は日本画家です。本名は堅山 熊次さんです。 横山大観に認められ、 院展や日展などで大活躍されました。花鳥画が有名ですが、中でも鯉などの魚類を描いたものが秀作が多いです。
入館料
大人800円
高校生600円
小・中学生400円
開館時間
4/1~10/31 午前9:00~午後5:00
11/1~3/31 午前9:00~午後4:00
受付終了は閉館30分前
年中無休
日光東照宮美術館の感想
日光東照宮美術館はまさに日光らしい和をメインにした美術館である。その展示品も日光の面影が全面にでた作品ばかりである。建物は意外にも昭和初期に建てられた和風建築であるが、心がまったりとします。
展示物は主に障壁画などで、部屋全体がアートなのでリッチになった気分です。
見学中、すれ違った人はいませんでした。ゆっくりとのんびりと見ることができる美術館です。
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