日光中禅寺湖畔にある最近、テレビで話題の英国大使館別荘記念公園に行ってきました。
英国大使館別荘記念公園ってどんなところ?
奥日光の中禅寺湖はかなり有名で、昔はよく訪ねていました。英国大使館別荘記念公園は、平成20年までは使われていたため、一般公開は最近のことになります。
入館料は、小人(4才~中学生)通常料金 100円でイタリア大使館共通券で150円となります。
大人(高校生以上)通常料金は 200円です。イタリア大使館共通券ですと300円となります。
そして、入って中をみて驚くことが判明しました。この建物はあのアーネストサトウの個人別荘だったものが、のちに英国大使館別荘になったようです。
アーネストサトウって誰? というかたのために簡単に説明します。
アーネストサトウはよく大河ドラマに出てきます。イギリス人です。日本には通訳として来日しています。
名前だけみると日本人と思いますが、違います。Satowというのは、スラヴ系の名字で日本とはまったくの無関係です。
またサトウは、日本風の「佐藤愛之助」という名前を持っています。
そして、サトウは日本人の武田兼(かね)と事実婚をしております。次男の武田久吉は有名ですね。
アーネスト・サトウの略歴になります。
【誕生1843年~1929年86歳没】イギリスの外交官です。イギリス公使館の通訳、駐日公使、駐清公使を務めました。それだけならば、こんなに有名にはなりません。
日本滞在は1862年から1883年と、駐日公使としての1895年から1900年までの間を併せると、計25年間になります。
日本名は佐藤愛之助(または薩道愛之助)です。が彼のすごいのは、立ち会った人物がすごいのです。
最後の将軍徳川慶喜、薩摩の西郷隆盛、土佐藩の後藤象二郎、土佐藩の山内容堂、長州藩の桂小五郎、日本初代総理大臣伊藤博文、岩倉具視、勝海舟、天皇と、江戸末期から明治維新にいたる有名日本人と会談を行っています。
そのため大河ドラマにアーネストサトウがでてくるシーンがあります。まさに日本の中心を見た外国人なのです。
アーネストサトウの次男、武田久吉は、1883-1972明治から昭和時代の登山家であり、植物学者です。
彼は、東京外国語学校で学んだ後、1910年イギリスに渡り、植物学の研究を始め、植物学の博士号を取得します。
北海道大学、京都大学で教鞭をとります。また日本山岳会を創立します。
日本山岳協会会長、日本自然保護協会会長などになります。そして、1972年6月7日、89歳で死去しています。すごいことを成し遂げた方です。
なんと別荘記念公園では、英国大使館シェフ監修のスコーンと紅茶のセットなどがいただけます。ですので、注文しました。
中禅寺湖畔とアーネストサトウについて
明治中頃から昭和初期にかけて、中禅寺湖畔には各国の大使館や外国人別荘が建ちました。当時の国際避暑地としてにぎわいました。
園内の建物は、アーネスト・サトウの個人別荘として明治29年(1896年)に建てられ、その後、英国大使館別荘として使われたものを復元したものです。
またアーネスト・サトウは、明治5年(1872年)にこの地を初めて訪れ、3年後、英文のガイドブック「日光案内」を刊行し、世界に日光を紹介しました。
明治29年(1896年)には、自分の山荘を中禅寺湖畔の南岸に建て、好きな登山や植物採取などを楽しみました。
この山荘にはあの日本紀行で有名なイザベラ・バードも滞在し、山荘から眺める風景の素晴らしさに感動しています。
のちに山荘は、英国大使館別荘となり、平成20年(2008年)まで利用されました。
現在は日光自然博物館系列になっていて、イギリス大使館別邸を訪ねた人は、通常520円の博物館料金が400円になります。東武グループなので、スカイツリーとかと同じグループになります。
フランス大使館別荘もいつか購入して公開して欲しいです。
ところでイザベラ・バードとは? どんな人なの?
イザベラ・バード (1831~1904) はイギリスの旅行家であり、探検家でもあります。絵も上手で世界各地を旅して数多くの挿絵付きの旅行記を残しています。
英国大使館別荘記念公園を訪ねた感想
駐車場から別荘まで距離があるので、傘を忘れないようにしましょう。山の天気は変わりやすいので、雨に注意です。わたしは傘を忘れたため、この後、大変な目にあいました。
別荘の観覧料は低料金で納得の価格でした。パンケーキも美味しいかったです。お値段通りのナイスさです。さすが、東武グループです。
開店時間
4月 午前10時~午後3時半
5月〜11月10日 午前10時~午後5時
11月11日〜30日 午前10時~午後4時
休館日
6月〜10月 無休
4月/5月/11月 月曜日 (祝日の場合、翌日以降に振替)
アクセス
中禅寺湖畔にある立木観音とは? 知らない人も多いので、拝観しました。
立木観音ってなに?
中禅寺は、784年、日光開山、勝道上人によって建立されました。なんと! 世界遺産の日光山輪王寺の別院なのです。
すごいお寺です。
御本尊は、十一面千手観世音菩薩になります。もちろん国の重要文化財となっています。日光は重要文化財の宝庫です。
なぜここにお寺があるのかと言うと、勝道上人が中禅寺湖上に千手観音様をご覧になったそうです。その姿を桂の立木に彫ったと伝えられています。歴史を感じます。
観音様は、現在も地に根をはっているそうです。と和尚さんが解説してくれました。
五大堂からの景色になります。五大堂の屋根がすこし写真に写っています。立木観音を拝観した後に順路で堂内を通ります。
中は不動明王、降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王の五大明王が安置された御祈祷の道場となっています。
和尚さんが待機していて、わたしが通るときには、挨拶してくれました。ありがとうございます。
この中も撮影禁止のため、文章で解説すると、一回は見た方がいいと思う素晴らしい作品です。そんな内容でした。
大雲龍が大迫力で天井を埋めていました。まさに日本の美という感じです。
五大堂を出ると通路になっており、そこから中禅寺湖を望む景色は、見事です。晴れていればもっと良かったのですが、これもまた運命でしょう。今回はあきらめます。絶景は後日までのお預けです。
拝観時間 4月~10月 午前8時~午後5時
11月 午前8時~午後4時
(寒いのでコートをお忘れなく手袋も)
12月~2月 午前8時30分~午後3時30分
(かなり寒いです。スキー場に行くような準備を)
3月 午前8時~午後4時
(まだまだ寒いのでコートと手袋を)
拝観料 大 人 500円
小中学生 200円
アクセス
立木
英国大使館別荘記念公園さん周辺のおすすめな施設を紹介
奥日光の湯滝の釣り人は決まってます。
湯滝は見ごたえ十分の滝です。そのうえ、釣り人の姿が見られました。滝壺に向かってフライを投げる姿は、まさに、絵になります。個人的にも自分が投げているところを動画に撮って欲しいと思いました。また、近くでかき氷を食べながら見ることもできるので、とても楽しい滝です。
戦場ヶ原展望台が見る湿原に時の流れを感じました。
戦場ヶ原で久しぶりに見た湿原は姿を大きく変えていました。あと100年後には、湿原の姿は消えてしまうのかもしれません。それこそが大自然なのです。
赤沼から始まるハイキングコースは、大変賑わっていました。
赤沼は大型バスが止まり、戦場ヶ原のハイキングがここから始まります。そのため、大勢の人たちが歩いていました。今回、出会った小学生たちは嬉しそうに元気に歩みを進めていました。