
東照宮神厩(神厩舎)しんきゅうとはどんなところなのか?
個人的には東照宮神厩(神厩舎)しんきゅうは好きです。
東照宮神厩(神厩舎)しんきゅうってどんなところ?
表門の左側にあります。神馬をつなぐための厩舎です。初詣の時に来ると、この中には白い馬がいます。大晦日の激寒の時に見る白い馬は心を癒してくれます。まっくらな空間で見えるウマの白さが見事でした。吐く息のようにまっしろでした。
また東照宮で一番有名な猿の彫刻で目を抑えた見ざる・口を押えた言わざる・耳を隠した聞かざるの三猿の彫刻がさりげなく、本当にさりげなく存在します。ですので、注意深く見ておくか、とりあえず人がたくさん集まっている場所は見に行きましょう。もしくは、あらかじめスマホで調べるとよいかと思います。
大晦日の初詣の時は、東照宮はなんと無料なのです。家から約1時間かけて来ていました。寒いです。那須温泉神社ほどではありませんが、寒いです。コーヒーが激ウマに感じます。
近くのホテルに泊まって来れたら楽なのですが、年末年始に日光に泊まれるのは、ごくわずかな裕福層だけでしょう。自宅から約一時間なので、宿泊せずに頑張って行くしかありません。

日光東照宮神厩(神厩舎)しんきゅうになります。時間により白い馬がいます。
真ん中にさりげなく彫刻されているのは三猿たちです。他にもサルはいます。厩をとりまくように8枚の猿のレリーフがストーリ形式で作られています。
また猿は馬の健康を守ると言われたことから建物に猿の彫刻が施されたと云われています。

日光東照宮神厩(神厩舎)しんきゅうの物語風サルです。彫刻の作りは見事ですね。サルの躍動感が感じられます。

日光東照宮神厩(神厩舎)しんきゅうのサルの彫刻はその背景の彫刻も丁寧な仕上がりです。

日光東照宮神厩のサルを写真でぱしりぱしりと撮っている人がいましたが、意外とみんなふーんという感じで去ります。まー理由はこの辺から陽明門が見えてくるので、そちらに回ります。

日光東照宮三神庫になります。

日光東照宮三神庫にはゾウの彫刻があります。上神庫の側面に狩野探幽作の2頭の象がいます。
右象は三日月の目、独特の表情や耳を結わえた金具、 左象は体毛がマンモスのようで、尻尾が3本です。江戸時代なので 象を見た事がなく想像の象です。

日光東照宮神厩(神厩舎)しんきゅうの説明が書かれています。

日光東照宮神厩(神厩舎)しんきゅう近くの灯篭です。歴史を感じる苔です。

日光東照宮神厩(神厩舎)しんきゅうの後ろ側のサルのレリーフになります。拝観している多くの人は三猿で満足そうです。
日光東照宮神厩の感想
日光東照宮で有名な彫刻三猿を始めてみた時はびっくりしました。さりげなく存在する巣姿に唖然としました。
本来ならば、博物館や美術館の額の中に飾ってありそうな物が、むき出しのままでそれも存在感がないようなさりげなく飾られているのに、驚きました。
しかし、それが本当の東照宮の3猿の姿なので、もし三猿が美術館に存在したならば本来の猿の役目をすることができなくなってしまう。
そうなれば三猿の存在意義ががくなってしまうのかもしれない。自然体で昔から約400年も存在を続けていた伝統が途切れてしまうことは、日光東照宮の歴史において悲劇でしかならない。
三猿は有名だろうが無名でもそこに存在する。それが三猿の価値だからである。だが、しかし、考えてみれば、日光東照宮事態が一つの博物館のようなものであるとしたら、違和感はなくなる。
日光東照宮をいう歴史ある博物館の中に、作品たちとして飾られているのが、三猿だとしたら、日光東照宮とはなんとも贅沢な建物ではないだろうか
アクセス
御本社(ごほんしゃ)と祈祷殿と(きとうでん)眠猫は近くで見れます。
御本社(ごほんしゃ)ってどんなところ?
御本社は、本殿・石の間・拝殿の三つからなります。東照宮の最も重要なところです。例祭をはじめ、年中の祭典が行われています。
また拝殿左右には、将軍着座の間があり、今回、見えました。さらに、法親王着座の間もありますが、こちらは見られませんでした。
そして、我々が本殿に入ると天井にたくさんの絵画が施されているのが見えました。まるでミケランジェロの天井画のようです。(実物は見たことはないのですがレプリカが那須高原のトリックアートミケランジェロ館でみました)
その時です。隣のふすまが突然、すーと静かに開きました。なんと工事の人が現れた瞬間、普段は決して見られない部屋を見ることができました。
これは幸運でした。その後、しばらくして部屋がいっぱいになるとお坊さんのありがたい御本社のお話を聞かせていただきました。

御本社(ごほんしゃ)になります。中の撮影は禁止になっています。

御本社から眠猫奥宮に向かいます。朱色が鮮やかです。修復したてなのが素晴らしいです。今しか見られない色ですね。

廊下の上部も豪華です。

眠猫奥宮に向かう途中の廊下です。上部の細工が丁寧です。

眠猫奥宮に向かいます。豪華な廊下です。この廊下は靴を脱いで渡ります。土足厳禁です。

この廊下は土足厳禁です。当たり前ですね。

眠猫に行くために歩きます。

眠猫奥宮に向かう途中に祈祷殿(きとうでん)の建物が見えます。

祈祷殿(きとうでん)は、 結婚式や初宮などのご祈祷が行われます。前回、行った時には結婚式をしていました。

下駄箱で靴を履いて、今度は眠り猫(ねむりねこ)に会いに向かいます。 左甚五郎の作品です。牡丹の花に囲まれ日光を浴び、うたたねをしています。
左甚五郎って誰ですか?
左甚五郎(ひだり じんごろう)は江戸時代初期に活躍したとされる伝説的な彫刻職人です。落語や講談などでも有名です。
講談では地元の大工に腕の良さを妬まれて右腕を切り落とされたため左で作業したことから左と名前が付いたとも呼ばれています。
甚五郎は彫刻師ですが、なんと現在でも全国各地に100箇所近く作品が残っています。
有名な作品は、京都府祇園祭の鯉山の鯉や島根県出雲大社の八足門や流水紋などの作品があります。

眠猫を撮影するために通路で人がパシャパシャしていました。すごい人気です。

眠猫です。スマホの性能とわたしの腕ではこんな感じになります。

そして、奥宮に行く前に洗面所に寄ります。ここから結構歩くので。

洗面所の先は職員以外立ち入り禁止んびなっていました。

右が洗面所になります。お洒落な作りになっていました。さすが、東照宮です。

洗面所は階段を下りる感じに作られています。建物よりも一段下げて作られています。

眠猫に戻って奥宮に向かいます。

気を取り直してもう一度挑戦します。眠猫を撮ります。

眠猫と案内が出ています。案内がないとわからないですね。

眠猫がまったりと寝ています。まるで生きているようです。ここから奥宮になります。
御本社からトイレ休憩後に眠猫の感想
御本社は相変わらずの素晴らしい空間でした。かつて身分の高い人しか入れない部屋に来られて感無量です。今の時代で良かったです。
さらに、お坊さんのありがたいお話を聞き、とても勉強になります。商人としての血が目覚める思いをしました。その後、奥宮に行く前にトイレ休憩をとりましたが、洗面所もお洒落でした。
さすがは東照宮です。そして、寝ているかのように静かに佇む眠猫。どれもが素晴らしい体験です。10回目以上、来ても楽しめました。
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